JR九州少年剣道大会

 JR九州主催の少年剣道大会が、九電記念体育館で行われ、これに西坂剣道練成会から2チームが参加。うちの三男章夫はAチームの先鋒だ。結果からいうと、どちらも1回戦で敗退してしまったのだが、試合内容としては結構強い相手にほぼ互角の勝負ができて、少しづつ実力が上がってきているように思った。特にAチームは、5人全員が引き分けで、大将同士が延長戦の末1本取られて敗れたのは、実に惜しかった。西坂が勝ってもおかしくない試合内容だったと思う。
 弁当で昼食の後、皆は乗ってきたマイクロバスで帰り、僕は天神で下ろしてもらう。午後3時40分のJALで伊丹に向かうのだが、少し時間があったので以前から気になっていた知人宅を訪ねることにして、地下鉄で西新へ。
 西新の、法務局出張所の近くに住むFさんという77歳の男性。僕がちょうど20年前にここ福岡の布教の家で活動していた頃に知り合った方である。大変親しくなって、おぢばがえりもしていただいたし、1年の期間を終えて卒寮した後、誘われて一緒に上京し、美空ひばりの復活コンサートに行ったり、銀パリでシャンソンを聴いたりした。その後、音信が絶えて、もうそのアパートには住んでおられないものとこちらが勘違いしていたのである。
 それが、最近になってひょんなことから今もそこに住んでおられることが分かって、いつか会いに行かなきゃなあ、と思っていたところだった。で、行った。塗り替えられてはいたし、周囲は以前よりすっかり都会になっていたけど、あったあったありました。昔のままのアパートが。そして、ずいぶんお互いに年を取ったけど、再会を果たしましたよ。
 最初、怪訝そうな顔をしてドアを開けてくれ、獏だと分かると、それはそれは大変喜んでくださった。これもまた、20年ぶりの再会だった。以前と変わらず、一人暮らしで妻も子もなし。気楽な年金生活だが、訪ねて来る人もなし、ということで話し始めるとあれやこれやと話が尽きず、あっという間にフライトの時間が迫ってきた。「今度、ゆっくり来ますから」と、電話番号をお聞きしてお暇することにした。