吉村昭箸「戦艦武蔵ノート」

昨日、日暮里駅で車中の暇潰しにと購入した文庫本。発車間際だったため中身を確かめもせず、店先の一番目につくところに置いてあったのを買っただけなのだが、これが大当りだった。僕は歴史のノンフィクション物が好きなんだが、これは著者が小説「戦艦武蔵」を書くために綿密な取材・資料収集しながら、あの戦争とは国民にとって何だったかを考えた取材ノート。しかも、戦艦武蔵が建造されたのは、長崎の三菱造船所なので長崎が主たる舞台なのである。とても興味深く、また考えさせられることが多く、一気に読み進んだ。