がん告知から1年

ちょうど1年前の今日、胃ガンの告知を受けたのだった。今日と同様神殿当番をつとめていた。午前10時頃だったろうか。家内から、病院に電話するよう連絡を受け、不安を覚えながら電話をしたのだ。最初、看護師さんが出て、できるだけ早く再受診するよう促された。予定が詰まっているので6月になりそうだと僕が渋っていると、すぐに医者に代わってこう言われた。「あなた、胃に悪性新生物ができているよ。500円玉位の大きさだ、すぐに入院して手術しなきゃダメだよ。」「悪性新生物って、がんのことですか?」「そうですよ」こんな会話だったと思う。目の前が真っ白になり、家内や子供たちの顔が一瞬頭をよぎった。そのあと、着座奉仕の合間にお詫びのおつとめをして、祭事室に世話人先生を訪ねおさづけしていただいたのは覚えている。夜8時頃に詰所から、かねてがんで闘病中の広島の直属信者さんが出直した旨連絡が入り、僕の心はどうにもならないほど落ち込んでしまったのだった。
・・・あれから一年が経ったのだ。正直言って、辛く、苦しく、長い一年だった。けれど、今、こうして元気で生きている、否、生かされて生きている。身上を通して多くのことを学んだし、考え方や感じ方も変わってきたように思う。
毎日感じる喜びと湧き上がる感謝の念。教祖(おやさま)が教えてくださった「一日生涯」の心で、これからもこの歩みを積み重ねていきたいものだ。